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Yardstick Coffee

マニラから届ける”おもてなし” 
ASEANで創る新しいコーヒーカルチャーとクラフトマンシップ


幅広い嗜好とビジネスチャンス、そして人々の熱気に溢れたASEANを代表する国際都市フィリピン/マニラ。
あらゆる物の変化が激しく、ある種混沌と呼べるこの街で、スペシャルティコーヒーで新たなカルチャーを創り出しているロースターが“Yardstick Coffee” である。
“Coffee is our love language(コーヒーは私たちの愛情表現である)” 
着実に、また急速にマニラの新たなコーヒーカルチャーを牽引している Yardstick Coffee の創業者 Andre Chanco氏に話を伺った。※文中敬称略


情熱か、狂気か。
マニラNo.1人気ロースターのコアバリュー。

「私たちは根っからのコーヒー会社。純粋に、ただ一つのことに集中したいだけです。」Andreは言う。

フィリピンの首都、マニラの中でも政治経済の中心地であるマカティ市。Yardstick Coffeeが1号店であり旗艦店を構えるマカティ市のレガスピ地区は、ここ10年で発展してきたエリアだ。

「Yardstickの店舗は一般的なコーヒーショップの内装とは異なり、美術館やギャラリー、現代的なオフィススペースから着想を得ています。」
2013年の11月にスタートしたYardstick Coffee。現在は7店舗を展開する彼らは、独特のクリエイティブな空間とメニュー、ホスピタリティ溢れるバリスタ達、そして抜群の焙煎技術がマニラのハイセンスなコーヒーファンを魅了している。

フィリピンはエスプレッソドリンクが主流であるのにもかかわらず、入手がとても難しいフィリピン産の高品質なコーヒーを含め、日本でもなかなか見れないような珍しい中南米やアフリカの希少なロットを取り揃え、フィルターコーヒーで楽しめる豆の選択肢が多いのもYardstickの特徴だ。

「コーヒーという愛情表現を通じて、Yardstick Coffeeのコミュニティに入って頂く皆様全員を歓迎すること。そして喜ばせること。それを実現するために私たちは、情熱的にまたは狂気的に、コーヒーそのものに集中しています。」

スペシャルティコーヒーとの出会い。Yardstickと創業者の始まり。


創業者のAndreは、大学卒業後はシンガポールのコンサルティング会社に勤務していた。
スペシャルティコーヒーとコモディティコーヒーの違いも知らなかった2008年か2009年頃、シンガポールにあるPapa Palheta (Heirroomパートナーロースター)というコーヒーショップに出会い、そこで飲んだスペシャルティコーヒーのエスプレッソに感動。

「Papa Palhetaの帰り道では既に「自分の店を始めなければ」と決めていました。」とAndreは言う。
その後勤めていたコンサルティング会社を休職し、またPapa Palhetaに向かい、「僕はあなた達の店の常連です。週末にカウンター側に立って、君たちとコーヒーを淹れていいですか?」とレジ前で直談判。

バリスタとしての基本や、シンガポール屈指の人気ロースターから焙煎についても学んだ。

Yardstick Coffeeが目指す世界と、届けたいモノ


Yardstick Coffeeは7店舗あるリテールショップ事業の他に、La Marzoccoの代理店含むB to B向けマシン事業、ホテルやレストラン向けの焙煎豆卸事業を手掛けている。
毎月膨大な量を焙煎するYardstickだが、その焙煎量はマニラのスペシャルティコーヒーブランドとして人々に広く受け入れられていることを示している。焙煎の際のポイントは「甘み」をどう引き出すかという点。日常に溶け込むような、優しく甘みのある焙煎を心がけているという。

「Yardstickを通じて、日本の皆さんにもっとフィリピンのコーヒーを知ってもらい、フィリピン流の”おもてなし”を感じてもらいたいと思っています。Heirroomを通じて、日本やアジアにYardstickのクオリティや価値観を発信していきたい。」日本が好きで、過去何度か日本に旅行で訪れたことのあるAndreは言う。

コーヒーは人と人とを繋ぎ、関係を築くための素晴らしい媒体と、Andreは何度も繰り返す。15年前、シンガポールのコンサルタントが受けた衝撃から始まったYardstick Coffee。成長著しいマニラを牽引する同国No.1 スペシャルティロースターのクオリティとAndreの人柄を、是非お試しください。

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