FINETIME COFFEE ROASTERS
異色のキャリア。
脱サラからロースターへの新たな挑戦。
東京都世田谷、経堂の隠れ家のような佇まいにバーのような居心地の良さを感じる「FINETIME COFFEE ROASTERS」。
入り口にはポップなオレンジに染まったデュードリッヒが設置され、奥に伸びる長いカウンターが特徴的。この建築を目当てに来店するお客さんもいるという。
オーナーで焙煎士の近藤さんは、本質を求める高いクラフトマンシップを持ったロースターである。
「いつでもどこでもいい時間を過ごしてほしい。」といった想いが由来で名付けたFINETIMEは表向きの説明で、実際は彼自身が好きなロックバンドの曲だったりと遊びごろを忘れない。そんな魅力の溢れるFINETIME COFFEE ROASTERS 近藤さんに話を伺った。※文中敬称略
世界を飛び回る異色の経歴。
近藤の社会人キャリアは、大卒新卒で入社したセゾングループである。10年間勤めたのち、野村證券やモルガンスタンレー、アメリカでのMBA取得などビジネスマンとしてキャリアを積み重ねてきた。
そういった経歴の中、改めて一から何か始めたいという気持ちが芽生え、脱サラしたのち興味を持ったのが食の世界。その中でもサブカルチャーと親和性の高いコーヒーをはじめることにした。
コーヒーを学ぶにあたり様々なロースターでの300件以上の勉強会やカッピング会に参加した。この何かをはじめる際の学びの姿勢と爆発的な探究心が今のFINETIME COFFEE ROASTERSの高い品質に繋がっている。
クオリティで結果を出す。FINETIME の焙煎と抽出。
ロースターをオープンしてから現在まで、近藤は数多くの大会やコンテストで好成績を収めている。ローストだけでなく、エアロプレスなど多種多様なジャンルの競技会を経験し、一躍有名ロースターの一人となった。
FINETIME COFFEE ROASTERSで近藤が行う焙煎といえば、浅煎りに尽きる。
店でも基本的に浅煎りのみでエスプレッソもフルーティな浅煎りのコーヒーを使用している。そしてブレンドも基本は行わない。豆本来のポテンシャルを引き出すために、近藤はコーヒーの焙煎には美味しいポイントが必ずあると語る。彼の焙煎はそのポイントを正確に見つけるブレのないものである。
理想とする浅煎りの焙煎とは、綺麗で、複雑味があって、甘い。コーヒー本来の美味しさ。日常的にずっと飲んでほしい浅煎りとして、高い次元での品質を感じるロースターとして、浅煎り好きには一度は飲んでもらいたいロースターである。
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