SHIKISHIMA COFFEE FACTORY
小さな街にコーヒーの魅力を届ける。
「LOCAL(小さな生産地)TO LOCAL(小さな消費地)」の熱きロースターの魂。
群馬県でも有数の広大な敷地を持つ敷島公園が隣接する、自然豊かな場所。
日本の美意識「KISSA」を再解釈した店舗デザインと、空調管理された焙煎室に大小3つの焙煎機とカッピングペースを有し、コーヒーを通じた新しい発見や、刺激的なコーヒー体験を生み出す焙煎所はまさにロースターのコーヒーへの情熱を感じる。
元々コーヒーが飲めなかったオーナーがスペシャルティコーヒーと出会い大きな衝撃を受け、ついには故郷に戻り、そして焙煎所をオープンする。そんなコーヒーに熱いロースターでオーナーの櫻井さんにインタビューを行った。※文中敬称略
「親」と「故郷」は変えられない。生まれ育った土地にコーヒーで還元する。
18歳で上京し広告系の仕事をしていた櫻井は、元々コーヒーが飲めなかったものの、スペシャルティコーヒーと出会い大きな衝撃を受け、自宅に焙煎機を設置するまでにのめり込んだという。
趣味が事業に変わったのは、留学中に海外の友人に言われた、変えられないのは「親」と「故郷」だという価値観だった。地元の前橋市敷島町は観光客も訪れるほど美しい自然が豊富で、コーヒーを忙しく消費する都会と反対に、ゆっくり時間を使って「体感する」ことができる街である。
「LOCAL(小さな生産地)TO LOCAL(小さな消費地)」をテーマとした敷島焙煎所は、より細分化された小さな生産地のコーヒーにスポットをあて、小さな消費地に繋げることがスペシャルティコーヒー市場の価値をより高めると櫻井は語る。
十人十色とお客様の数だけある好みに寄り添う、嗜好品の奥深さ。
コーヒーの面白さでお客様の毎日が豊かになるようなラインナップ。
そう語る櫻井の言葉の通り、敷島焙煎所には浅煎りから深煎りと幅広いラインナップを揃え、それぞれのコーヒーに適した焙煎を行っている。日本の喫茶文化を象徴するサイフォンでの抽出を取り入れたラボのように細部までデザインされたロースタリーの空間に、来店客は刺激的なコーヒー体験を味わうことができるだろう。
櫻井のコーヒーに対するこだわりと情熱は、建築デザインや焙煎だけにとどまらない。敷島焙煎所が地域コミュニティのために何ができるか、またスペシャルティコーヒーの市場に対してどのようなインパクトを与えることができるか。全て考え抜かれた言葉でチームで共有し、体現している。
スペシャルティの豊かな味わいは人の精神を豊かにし、コーヒーシーンは人と文化、地域コミュニティを繋げる焙煎所として、この街になくてはならない場所を生み出している。
さらに上を。
コーヒーの価値を上げるため、コーヒーの未来までもデザインする。
「毎日飲むコーヒーの品質の平均が上がりつつある。だからこそトップスペシャルティはさらに上を提案していく必要があります」
例えるならばそれはテレビが高画質になったり、音楽が誰でも高音質で聞けるようになったように、大半の人が現状のコーヒーの品質に満足している状態になった時、スペシャルティコーヒーは嗜好品としてどうすべきかを問われていると言う。
それはコーヒーという商品に対して払う対価には、サービスやそのコーヒーをどのように提供するか、伝えるかといったものも合わせて入っており、今まで以上に商品に対しての伝え方はもちろんのことながら、いかに付加価値をつけお客様が「愉しい」「満たされた」と感じるような嗜好品としての価値を提案できるかが重要である。
一杯のコーヒー。地方のマイクロロースターの誇りと情熱をコーヒーという形で、ご自宅で体験してみてはいかがでしょうか。
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