ACID COFFEE
フルーティーを超えるスーパーフルーティー。
都会の中の束の間の静けさ代々木上原。閑静な住宅街で、静かな気持ちの良い街だと語るのは、ACID COFFEE ,Coffee Bar Galleage, Dante Coffee & Whisky ,の3つのブランドを運営する塚田さん。今回は、その中でスーパーフルーティーコーヒーに特化したACID COFFEEについて塚田さんにお話を伺いました。
スタイリッシュでポップなクラフトマンシップ
ACID COFFEEのコンセプトでもある「スタイリッシュでポップなクラフトマンシップ」。この3つのバランスはとても重要で、お店へ入りやすい印象になるポップさ、かっこつけないのがかっこいいと考えポップなお店作りを心がけている。スタイリッシュは、その延長上でかっこいいから大丈夫という自信の現れで、最後忘れてはいけないのがクラフトマンシップ。魅せ方だけにこだわらず、品質そのものをとことん追求し、必ず美味しいものだけを出すことを徹底している。
ACID COFFEE が追求するコーヒーの”色"
浪人時代に始めたスターバックスのアルバイトでコーヒーの世界を知る。
その後はラテアートに魅了され、東京都内のコーヒー有名店を巡りコーヒーを学んだ学生時代。様々なお店に行く中で、それぞれの店の味わいの違いを知り、ラテアート以外のコーヒー味の違いに面白さを感じるようになった。
その後は、当時東京のスペシャルティコーヒーカルチャーを牽引したポール・バセットや、Glitch Coffee Roastersでバリスタとして働きキャリアを積み、塚田にとって最初のブランドであるCoffee Bar Galleageを東中野にオープンさせた。
「Coffee Bar Galleageは、名前の通りバーとしてお酒も提供するので、コーヒーショップというよりはバーのような空間になっていました。バーの形態でコーヒーを提供するとなると、コーヒーカクテルにフォーカスすることになりますが、そうすると肝心のコーヒー単体の品質が二の次になってしまいます。本当は、コーヒーそのものの素材の良さや、美しさを伝えたいと思っているのに、アルコールが入ることで直接伝えることが難しい。そんな葛藤の中でコーヒー特化した店をオープンしたと思うようになりました。」
ACID COFFEE では、苦味を出さず、青臭くもなく、スーパーフルーティーなコーヒーのみを取り扱っている。特に、取り扱うコーヒーは個性やカラーがはっきり感じられるものを選んでいる。中でもパステルカラー寄りなコーヒーを選ぶことが多いという。
「色の濃さ、彩度は焙煎でコントロールしていますね。本当は、原色が良いですが焙煎で飲めるようにコントロールしていきます。個人的には黄色と緑がかかった色が好きな味ですね。オレンジとか黄色も好きですが、毎日飲むと飽きる気がします。変わったフレーバー、例えばファーメントかけたシドラ種や、シドラのアナエロビックハニープロセスなんかはピンポイントで好きな味でした。」
単なるフルーティーではなく、スーパーフルーティーを追求する塚田。
「今はまだACID COFFEEは地下アイドルみたいな存在だと思っています。熱狂的なファンが支えてくださっていて、なんとか運営できているような感じですね。ただ、それだと地下アイドルで終わってしまいます。そうではなく、私たちは有名アーティストのように今までの歴史的背景や技術、専門性を持ち合わせていて、そういったことを知った上でアウトプットしてく。わかる人が見れば凄い複雑なことをしているみたいな、そんなふうになりたいと思っています。」
コーヒーをブームで終わらせない。
昔に比べるとコーヒー業界の人間が増えてきて、同時にバリスタという仕事も増えてきているのは良いことだと塚田は考える。同時に、飽きずに続けて欲しいと語る。
「業界全体でスペシャルティコーヒーのパイを大きくしていきたいです。コーヒーを好きになるには、一気に目覚める人もいれば、少しずつ好きになる人もいますよね。そういう方が増えるように、どの街に行っても美味しいコーヒー屋が1軒くらいあるという状態になって欲しいです。だからこそ、コーヒーをブームで終わらせないこと、自分は何ができるかまだ分かりませんが、まだまだ頑張ろうと思います。」
塚田が手掛けるポップでスタイリッシュなクラフトマンシップ 「ACID COFFEE」 。そのスーパーフルーティーなコーヒーを是非試してみてほしい。
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