K COFFEE
飾らない、ありのままで挑む。
商業が盛んな街、奈良県 郡山。
古くからある染物屋や城跡が並ぶこの街で、着飾らず、ありのままで勝負するコーヒーショップ「K COFFEE」。
今回は奈良のコーヒー職人、 K COFFEEの創業者であるオーナーの森さんに話を伺った。※文中敬称略。
コーヒーを始めたきっかけは、育児との両立
森が商売としてコーヒーを選んだのは、育児との両立を実現するためだった。元々お好み焼き屋目指していたという森。
しかし育児との両立を考え昼間に出来ることを考えた結果、コーヒー屋に決めた。
「子供の時に缶コーヒーでお腹を壊して以来、コーヒーが苦手でした。初めはコーヒーが飲めなかったです。」
そう話す森は、当初はコーヒーに関する知見は持ち合わせていなかった為、一先ず近所のスターバックスに入社し、そこでコーヒーの基礎を学んだ。
また、スターバックスで働きながら今のお店のある柳町商店街で間借りをして、週末限定の間借りカフェを始めたのもこの頃。
「コーヒーで“自分の味”を表現することにやりがいを感じました。平日はスターバックスで働き、土日は週末カフェを運営。子育てもしながらなのでとても忙しかったのですが、可能な限りコーヒーに打ち込む日々を過ごしていました。」
自分が心から美味しいと思うコーヒーを扱い、届けられることに喜びを知った森。
次第に自分の店を持ちたいと考えていた頃、古いガソリンスタンドの跡地である物件を見つけた。
「当時は育児もしながらだったので貯金もほとんど無く、バイト代も僅かでした。DIYでなんとか店舗としての形を整え、店舗運営をスタートしましたね。」
お小遣い制だった森は、なんとか資金を捻出して念願のK COFFEEをスタートさせた。
カッコつけず、自然体に美味しいコーヒー
かっこつけずに、自然なありのままで美味しいものを出すことがK COFFEEの魅力。
気軽にいつでもコーヒー豆が変えるように自動販売機を設置しており、子育てする方や、働いて遅くに帰る方の隙間時間でコーヒーを買えるようにしている。
「お客様に美味しいと言ってもらいたいとは思っています。たくさん売って儲けたいではなく、喜んでほしいと思っています。カッコつけず自然体で、とにかく美味しいと言われたい一心でコーヒー屋をやっています。」
そう語る森だが、品質向上への努力は惜しまない。
「焙煎の大会に挑戦して、日本一、世界一になることが目標です。自分だけでなく、同じ勉強会のメンバーがチャンピオンになることも嬉しいですし、とにかく世界一を目指す焙煎士達と渡り合えるくらいにはなりたいなと思っています。」
森は毎月焙煎勉強会に参加しており、全国の熱量高いロースター達と世界一の焙煎チャンピオンのタイトルを目指して切磋琢磨している。
色々な人と意見交換しながら、焙煎に向き合えるとても有意義な時間だと言う。
最後に森の想いを伺った。
「消費者の皆さんが美味しいと思うコーヒーをもっと気軽に飲める基盤ができればと思っています。コーヒーはガブガブ飲むものではないですが、缶ジュース飲むくらいなら美味しいコーヒーを気軽に飲んでほしいなと思います。日本はお茶を飲む文化が根付いていますが、まだコーヒーはその域に達していないと思います。だからこそ、自分も含めてもっと気軽に、美味しいコーヒーを飲んでもらえるよう行動していきます。」
森の手掛ける、奈良県郡山市から届ける肩の力を抜いて飲める気軽なコーヒーを是非一度試してみてはいかがでしょうか。
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