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LiLi

純白のオールドチャイナ伝統素材で作る
スペシャルティコーヒー抽出専用設計ドリッパー


スペシャルティコーヒーの抽出に欠かせないドリッパー。数多くの種類のドリッパーが販売され選択肢が豊富な中、焙煎度合いや産地、その日の気分で使い分けるコーヒー愛好家も多いだろう。中国伝統の素材である白磁を使用し、ぽってりと丸みを帯びた形状がアイコニックで印象的なLiLi Dripper Miniは、ブランド名が付けられたLiLiブランドのシンボル的なプロダクトである。

今回はこのLiLiを開発したEco Farmという中国の生豆インポーター、そしてLiLiブランドについて担当者に伺った。

コーヒーバイヤーたちが作る、唯一無二のプロダクト


中国国内のコーヒー消費、特にスペシャルティコーヒーという言葉がまだまだ珍しかった2015年。今後の市場の成長を見越し、Eco Farmという中国南京市に本拠地を構える生豆インポーターからLiLiというコーヒー器具ブランドが生まれた。中国独自の素材を生かしたデザインに、母体である生豆インポーターのコーヒーの知識が加わるという異色のプロダクト開発が行われる。

彼らが転機を迎えたのは2019年。この年のWBrCにて日本人選手が当時アップデートを行ったばかりのLiLi Dripperで世界4位に入賞した。そしてその後2021年、2022年と中国のブリューワーズチャンピオンが使用し、2023年には中国人選手が再びLiLi Dripperを使用し世界5位となった。

LiLiは素材となる白磁により急激な温度変化に強く、またHARIO V60の下をそのままカットしたようなフラットベットの形状をしている。そして底に設けられた8つの穴から効率よく均等に抽出でき、一般的なフラットベッドのドリッパーと比較しても抽出速度が明らかに速いのが特徴だ。LiLiの開発元であるEco Farmは中国国内でも屈指の高品質、高価格帯ロットを仕入れるインポータ。COEも積極的に仕入れるほど、本物のスペシャルティコーヒーのトップオブトップを知っている。だからこそ高品質なコーヒーを余すことなく抽出することができるドリッパーが生まれたのだろう。

アイデンティティと実用性。白磁。


LiLi Dripperの素材として採用されるのは、中国伝統陶磁器のひとつとして知られる白磁(はくじ)である。西暦560~570年ごろの中国で生まれた歴史の深い素材で、古代の美術品などにも多く使われてきた中国を代表とする歴史のある磁器の一つ。「有田焼」などのルーツになるなど、日本人の生活にも溶け込む素材としても有名である。

アジアのスペシャルティコーヒーシーンを彩る美しいドリッパーをぜひご自宅で体験してみてください。

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