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cerapotta

五感で楽しむコーヒーの美しさ
長崎/波佐見から届けるジャパンクラフトマンシップ


挽いたコーヒー豆を入れて、ゆっくりお湯を注ぐ。音を聞いて、香りが広がって、cerapotta全体から纏うように湯気が出る。出来上がったコーヒーは、まるで澄んだ空気のように綺麗で心地よく、柔らかな美味しさが広がる。

「cerapottaを通じて、コーヒーを飲む時間の美しさを共有できる。」

400年前、朝鮮から焼き物が伝承された地、長崎の波佐見の窯元で作られたcerapotta(セラポッタ)。開発者の名児耶氏に話を伺った。※文中敬称略

伝統と革新。職人が手仕事で作る次世代コーヒーフィルター。


Cerapottaは、400年の歴史を持つ長崎・波佐見焼の伝統と、多孔質セラミック製造における最先端技術により製造している。製造パートナーである波佐見の窯元の職人は御年70歳。産地に生まれ育ち、物心ついた時から磁気に触れ、これまで長く製造に携わってきた。
従来のセラミックフィルターは、どうしても目詰まりが気になってしまったり、メンテナンスに手間がかかるのが難点だった。しかし今回のcerapottaは、素材を混ぜる際に水を極力使わず、小さな粒子と大きな粒子が均等に混ざった状態で成形することで機能面での個体差が少なくなり、目詰まりしづらくなっている。

髪の毛よりもさらに細い5μm(マイクロメートル)の孔を持つ多孔質素材を通り、微細になった水の分子が、飲み物全体をまろやかにするという特徴もある。フレーバーの強いコーヒーの個性をさらに際立たせるというよりは、マイルドなコーヒーやクリーンカップ、または深煎りのコーヒー等と相性が良い印象だ。

また、使用後のメンテナンスは水で洗い流すだけ。素材そのものが持つ防汚効果で目詰まりしにくくなっている。酸味を強く感じ出したら、フィルターの目詰まりによって抽出力が弱まっている“お手入れ”が必要なサイン。煮沸や電子レンジで簡単にメンテナンスが可能だ。
そして何よりも、cerapottaによる抽出体験の美しさが最大のポイント。お湯を注いだ際にフィルター全体を優しく包み込む湯気は、抽出を待つ時間を豊かにしてくれる。

ものづくりが与える感動。中国の船工場で、デザインを志す。


cerapottaを開発したのは、h concept(アッシュコンセプト)というデザイン会社。開発者であり同社取締役の名児耶は、大学時代に中国へ留学した経験から、”ものづくり”や”デザイン”に興味を持ち始めたと言う。

「中国留学中、現地企業でのインターンシップに参加しました。船舶の部品とかを作っている会社でした。上半身裸のおじさんが、大きな船の部品となる鉄パイプを1個1個手作業で作っていた。大きな船でも、本当に1個1個の小さな”ものづくり”の積み重ねで出来ているんだなと改めて実感しました。」名児耶は語る。

船工場での仕事終わり、親友と部屋でビールを飲みながら、机に広げていたアニマルラバーバンド(h concept社の製品)を何気なく眺めていた。ものづくりと、デザイン。

ものづくりの中でデザインにできることはもっと沢山あり、デザインを活用すればもっと感動する仕事が出きるのではないかと考えた。帰国後は早速、桑沢デザイン研究所に入り、デザインを学び始めた。朝は学費を稼ぐためにスターバックスでアルバイト。昼は大学。夜は専門学校。ハードな毎日を乗り越え、大好きなデザインを仕事にした。

コーヒーの未来に対してcerapottaができること


「製品作成の際に常に意識しているのは、使ってくれる人が喜ぶか。本当にただそれだけ。1個の商品、1個のデザインを通して、生活者のためになる”ものづくり”を行なっています。」

cerapottaは抽出の際に紙を使用しない。

「紙のゴミを出さないというのも、コーヒーの文化にとって私たちが提案できることの一つ。地球にいいことをしたいというのは、誰しもが思っているはず。ただ、その為に何かを我慢する必要はない。紙を使わずとも、これだけ綺麗な味わいが楽しめる。この感動を共感してもらいたいと思っています。」

日本の伝統的な文化と、最先端の技術、そして作り手の職人技(クラフトマンシップ)と想い。今年の4月21日にリリースしたばかりのcerapotta(セラポッタ)。陶器やプラスチックとは異なる、セラミックフィルターならではの味わいを是非お試しください。

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