焙煎した本人が最も不思議がっている、エキゾチックで謎めいたコーヒー。

ニカラグアで行われたCOEで、過去に優勝経験をもつエル・ナランホ農園。
それゆえ比較的小さい7ヘクタールという栽培面積でありながら、国内外でも著名な農園です。

今回はその農園で育てられた”パライネマ種”。あまり耳馴染みがないこの品種は、線虫(根の病気)とさび病に対抗するために開発されたホンジュラス産のコーヒー品種です。
細長く大粒で、どれだけ浅煎りにしてもあまりシワが寄らず、ツルんとしているのが特徴。

今回はそのパライネマ種のナチュラル精製。品種というよりは精製/乾燥の影響による、豆ごとの水分量のばらつきが大きいせいか、どれだけ試作を重ねてもムラが発生する今回のロット。
幸か不幸か、そのムラが甘酸っぱくジューシーでありながら、グレープフルーツのような苦味感じさせる、エキゾチックな風味を生んでいる謎めいたコーヒー。
焙煎している本人が、最も不思議がっています。

［焙煎度2、酸味4、コク3、香り4、苦み2、甘味3］

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